あんたは何も知らない。そして私も…

私たちは

様々なことを学んで、

学んだ知識を使って色々なことを考えます。

 

時にはその考えを他人と話しあって、

自分の考えを深めることもあれば、

優劣や善悪を決めようとすることもありますね。

 

 

考える時、他人と話し合う時に

肝に銘じておくべきことがあります。

 

それは

 

"あなたは(わたしは)わかっていない"

 

ということです。

 

私たちが考える時、話し合う時は

なんらかの答えを求めているものです。

 

ですが、そのほとんどは算数の問題と違って

無数の答えが用意されています。

 

自分の信じる意見を固持することも

それはそれで素晴らしいことですが、

 

そもそも唯一の答えは存在するの?

 

あなたの考えは正しいの?

 

あなたの考えの材料となった知識は正しいの?

 

そもそもあなたはそんなに知っているの?

 

といったように、

時には自分を一旦否定して、

他の可能性に目を向けることも

必要なプロセスです。

 

私たちは

自分の考えた意見が可愛く見えて、

ついつい贔屓してしまう傾向があります。

 

ですから、一度本来の目的を見つめ直しましょう。

 

あなたの本当の目的は

 

"あなたにとって最善の答えを見つけること"であって

決して

"あなたの意見の素晴らしさを見せつける"ことや

"あなたの考えを徹底的に可愛がる"ことではないはずです。

 

まあ、あなたの目的がもし後半の2つだったら

私のこの文章はなんの役にも立てません…

 

しかし、もし答えを見つけることが目的なら

自分がどれほどわかっていないかを自覚することが

大切です。

 

もちろん、

自分を疑いすぎては一つも意見を出せませんから、

今の自分の能力で出せる答えを暫定的に用意しておくことは

悪いことではありません。

 

その自分の答えを溺愛しないことが

もっとも重要なポイントですね。

 

私も自分の意見に溺れないように

気をつけたいものです。