言い訳のススメ

言い訳ってどう思いますか?

 

よく言われるのが、

言い訳ばかりする奴は成長しない

ということです。

 

確かに物事の原因を他人のせいにしてしまう人が

進歩するのは難しいことかもしれません。

 

代表的な言い訳の一つに、

「もし〜たら」「もし〜れば」という

たられば、というものですね。

 

「もし、もっとお金があったら・・・」

「もっと頭がよければ・・・」

「もっといい時代に生まれていれば・・・」

などなど。

 

歴史にifは存在しない

という言葉すらもあります。

 

「そんなこと言ったって、歴史は変わんねえよ」

という意味だと私は勝手に解釈しているのですが。

 

 

しかし、待ってください。

 

たられば言葉、

私は悪いものだとは思いません。

 

いや、断言しましょう。

 

悪いものじゃないです。

 

 

もちろん、上述の3つ、

「もし、もっとお金があったら・・・」

「もっと頭がよければ・・・」

「もっといい時代に生まれていれば・・・」

は身も蓋もないものです。

 

何の意味もありませんし、

もはや願望じゃないですか。

 

 

いやいや、

たらればってそれだけじゃないよ

ということです。

 

「もしもあの時、確認を怠りさえしなければ・・・」

「シュートを打つ時にもっと重心を落としていたら・・・」

「自分があの時謝まっていたら・・・」

 

これってさっきの3つとは別物だということがわかりますか?

 

この2つは失敗した後に出てくる言葉で、

失敗の原因を的確に分析しています。

 

つまり、これ以降の失敗の確率が下がるということです。

 

 

もし、しくじった時に

何も考えることなく

「俺は言い訳なんてしないさ。ポジティブにもう一回やってみるぜっ!」

なーんて抜かしていたら、

それはただのおバカじゃないですか(苦笑)

 

また同じ間違いを犯すに違いありません。

 

「もしかして、〇〇すればもっと上手くいったのではないだろうか」

「あの時〇〇していれば、今回のような悪い事態にはならなかったかもしれない」

という心持ちでたられば言葉を用いることは、

決して悪いことではありません。

 

むしろ、奨励すべきことじゃないでしょうか。

 

歴史にifは存在しない、という言葉を

冒頭で紹介しましたが、

だからってifを考えることがタブーだとは言えません。

 

ifが無いってことは誰でもわかりますし、

もしあるのなら苦労しません。

 

ですが、

過去の人々の失敗を見て、

運命のいたずらとしか言えないような出来事を見て、

「もしもあのとき・・・」と

想いを馳せるのことで

得られる教訓はありますし、思考訓練にもなります。

 

 

一つ、歴史的な運命とも言える出来事を紹介しましょう。

 

あの、鎌倉時代に日本にも攻めてきた元。

最盛期にはアジアのほとんどを支配して、

ヨーロッパの国々との戦いにも勝利していました。

 

着実にヨーロッパへ軍を進めていた元軍なのですが、

ある時、その軍勢は帰って行きました。

 

なぜだと思いますか?

 

まあ、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが。

 

当時、元のトップだったオゴタイが亡くなったことが大きな理由の一つです。

 

もし、オゴタイの寿命があと数か月長ければ、

ユーラシア全土が元の支配下になり、

今の社会はなかったかもしれません。

 

 

このように、

たらればで考えることで

私たちが学べることもあります。

 

他人のせいにする言い訳からは何も生まれませんが、

自分を見つめ直すための言い訳や、

想像から何かを見つけるためだとしたら、

ためらうことなく上手に使っていきたいですね。